"部品の交換" 機能は、3D 部品配置 (エンクロージャ) の部品を置換します。この際、元のエンクロージャの 3D グラフィカル マクロはその他の部品のグラフィカル マクロによって置換されます。これは、3D グラフィカル マクロが変更された場合や、既存の実装レイアウトにより大きな、またはより小さなエンクロージャが必要な場合に有効な機能です。
部品の交換により、1 回の操作でエンクロージャを他のエンクロージャと置換することができます。検索や削除を行い、すべての既存の 3D グラフィカル マクロをレイアウト スペースに再配置する必要はなくなりました。
- 元のエンクロージャのすべてのプロパティや既存の装置は、グラフィカルに変更されることなくそのまま新しいエンクロージャに転送されます。元のエンクロージャのアクセサリは、それらが新しいエンクロージャのアクセサリとしても存在している場合に転送されます。転送されなかったアクセサリは、ユーザーが手動で挿入する必要があります。
- 交換後の差異 (大きさの比の変更や連結内のギャップなどによる差異) は、ユーザーが修正する必要があります。
- 新しいエンクロージャに配置できないオブジェクトは、"エンクロージャ" 階層レベル直下の "不適切に配置済み" 階層レベルに表示されます。これらのオブジェクトは、ユーザーが手動で新しいエンクロージャの実装面に配置することができます。新しい配置が適切に実行されると、"不適切に配置済み" 階層レベルは除去されます。
- 新しいエンクロージャに保存されている 3D マクロに複数のマクロ バリアントがある場合は、交換を実行する前に、これらのバリアントのいずれかを選択できます (たとえばエンクロージャのドア ヒンジを右から左へ)。これにより、複数の異なる製造タイプを実装するときに、配置済みのエンクロージャを変更するという複雑な作業を行う代わりに、マスター データで直接計画できます。
必須条件:
- プロジェクトを開いていること。
- レイアウト スペース ナビゲーターが開いており、レイアウト スペースが開いていること。
- レイアウト スペース ナビゲーターで 1 つ以上のエンクロージャを選択していること。
- [部品の交換] ポップアップ メニュー アイテムを選択します。
- 目的のエンクロージャ部品を [部品選択] ダイアログで選択します。 [OK] をクリックします。
- [マクロ バリアントの選択] ダイアログで、置換中に使用する 3D マクロのバリアントを選択します。 [OK] をクリックします。
元のエンクロージャは新しいエンクロージャ部品で置換されます。
元のエンクロージャからの部品配置は、新しいエンクロージャ内の同じ位置に配置されます。
交換時に発生したエラーはメッセージに表示されます (実行できなかった実装面への割り当て、転送されなかったアクセサリなど)。
新しいエンクロージャに存在しないアクセサリを転送できなかった場合、その旨がシステム メッセージに表示されます。 - チェック ラン 026103 を使用して、移行先のエンクロージャに実装面がない部品配置を検出します。これらのオブジェクトは、レイアウト スペース ナビゲーターで "不適切に配置済み" 階層レベルの下に表示されます。これを修整するには、不適切に配置されている部品配置を手動で既存の実装面に配置する必要があります。
ヒント:
手動で配置したオブジェクトがレイアウト スペース ナビゲーターに表示されても "不適切に配置済み" 階層レベルが自動的に除去されなかった場合は、メニュー アイテムの [プロジェクト] > [オーガナイズ] > [圧縮] を選択してください。