EPLAN ニュース 2.8

使用タイプに基づくマクロ ボックスとマクロの区別

マクロ ボックス設定する [使用タイプ] 設定は、マクロに典型的な機能 ([マクロの自動生成][マクロの更新]) のうち、どれが実行可能で、どれが実行不可であるかを指定するために使用できます。

利点:

マクロで新しい使用タイプを使用することによって、マクロの機能がそれぞれのプロジェクト タイプに的確に適合するようになりました (マクロ プロジェクトでの生成、回路図プロジェクトでの更新)。さらに、使用タイプは、ネストされているマクロのセットアップと構造化でも役立ちます。

マクロ ボックスの区別

マクロ ナビゲーターでは、使用タイプに基づいて、準備済みマクロをより効果的に区別できます。

マクロ ナビゲーターのツリーでは、マクロ ボックスの使用タイプが同じである準備済みマクロは 1 つの階層レベルにまとめられます。ここでは、使用タイプはそれぞれ異なるアイコンで示されます。

アイコン

意味

"未指定" または "下位" マクロ

マクロの定義

マクロの参照

マクロ ナビゲーターで新しい [マクロ: 使用タイプ] (ID 23011) プロパティフィルター条件として使用して、必要なマクロだけを、このナビゲーターのリスト ビューの列として表示し、編集できるようになりました。

グラフィカル エディターで挿入済みマクロ ボックスをより視覚的に区別できるように、マクロ ボックス用のレイヤーがレイヤー管理に 2 つ追加されました。

マクロ ボックス用としてすでに存在しているレイヤー EPLAN308 が既定で "未指定" または "下位" マクロ ボックスに使用されるようになりました。

使用タイプの変更

"定義" 使用タイプは、マクロ ボックスがマクロ プロジェクトに挿入されるときに事前設定されます。この使用タイプは、マクロの自動生成中に自動的に保存されます。そのあと、この使用タイプは、EPLAN プラットフォーム回路プロジェクトに挿入するときに自動的に "参照" に変更されます。これは、マクロが (マクロ プロジェクトでの設定が正しい場合には) 直接使用できるように生成され、必要に応じて更新できることを意味します。

使用タイプがこれ以降に自動的に変更されることはありません (プロジェクト タイプが変更されても)。

マクロ プロジェクトに挿入したマクロには、既定で使用タイプ "定義" が割り当てられます。これにより、挿入したマクロを、追加のマクロのテンプレートおよび新規マクロ プロジェクトを構造化するためのテンプレートとして使用できます。プロジェクト設定 [参照元マクロを挿入] を使用することにより、使用タイプが "参照" のマクロを挿入することも指定できます。この設定は、マクロ プロジェクトが既に適切に維持されており、新規マクロ ボックスを挿入するか、既存のマクロをコピーして貼り付けることによってのみ新規マクロが生成される場合に効果的です。

ネストされているマクロ ボックスの場合の使用タイプ

[参照元マクロを挿入] 設定を有効にし、ネストされているマクロのセットアップを推奨されている順序 (内側から外側) で行う場合、それぞれのマクロ ボックスの使用タイプを調整する必要はありません。

ネストされているマクロを準備するには、既に終了しているマクロを挿入してから、その周囲に外側のマクロ ボックスを描画します。これにより、内側のマクロ ボックスの使用タイプが "参照" になり、外側のマクロ ボックスの使用タイプが "定義" になります。

より強力なネストが行われるマクロ ボックスのために、"下位" 使用タイプが用意されています。この使用タイプのマクロ ボックスは、外側のマクロ ボックスの自動生成中または更新中に考慮されません。

ページ マクロと 3D マクロの使用タイプ

ページ マクロと 3D マクロでは、使用タイプはプロジェクト タイプに応じて自動的に指定されます (マクロ プロジェクトでは "定義"、回路図プロジェクトでは "参照")。

プロジェクトの変換

古いバージョンの EPLAN (バージョン 2.7 以前) のプロジェクトは、EPLAN プラットフォームで開かれるときに自動的に変換されます。このプロセスにおいて、使用タイプが自動的に割り当てられます。"定義" 使用タイプは、マクロ プロジェクト内の準備済みマクロに割り当てられます。古い回路図プロジェクトに既に挿入されているマクロの使用タイプは "参照" になります。

ネストされているマクロ ボックスは、グラフィカル構造に基づいて解釈されます。"下位" 使用タイプは、"内側の" マクロ ボックスに割り当てられます。マクロ プロジェクトでは、外側のマクロ ボックスの使用タイプは "定義" になり、内側のマクロ ボックスの使用タイプは "参照" になります。それよりも内側にあるマクロ ボックスは "下位" に設定されます。

明確ではない場合 (外側と内側のマクロ ボックスの線が交差しているなど)、使用タイプの割り当てにおいて問題が発生する可能性があります。

チェック ラン メッセージ

マクロ ボックスで使用タイプが正しく使用されていることを確認するには、メッセージ クラス 014 "マクロ" からの新しいチェック ラン メッセージ 014006 を使用します。