EPLAN Harness proD Studio の目的とすべての機能を十分に理解するため、以降のトピックで使用されるいくつかの用語について最初に定義します。
ライブラリ
ライブラリは、EPLAN Harness proD Studio で使用することを目的とした部品 (ライブラリ オブジェクト) が格納される構造です。EPLAN Harness proD Library アプリケーションでライブラリを作成および管理できます。
接続
EPLAN Harness proD Studio アプリケーションでは、特定のライブラリに接続するため、必要な情報を含む特別なファイルが使用されます。ファイル拡張子 *.hxcn が付いたこのファイルを "接続" と呼びます。接続は Documents\<EPLAN Harness proD バージョン>\Connections ディレクトリに保存されます。
プロジェクト
プロジェクトは EPLAN Harness proD Studio のメイン オブジェクトです。これは次のコンポーネントから成ります。
- バリアント: バリアントは通常、ワイヤ ハーネスを投影するデバイスのさまざまな "機械" 構成を表します。各バリアントの "電気" 構成も定義できます。
- ワークスペース: ワークスペースは、メカニカル 3D モデルを読み込んでワイヤ ハーネス設計を行う 3D 環境です。3D モデルは、ネイルボード、ケーブル図面、レポートなどの出力のソースとなります。
- ワークデスク: ワークデスク環境は主にワイヤ ハーネス設計が中心となっています。ここでは、3D メカニカル モデルにわずらわされることなく、2D 製造図面を模写することでワイヤ ハーネスを設計できます。これは基本的には Z 軸がロックされた 3D 環境ですが、Z 軸は完全にはロックされていません。必要に応じて、ワークデスク設計をワークスペース環境に簡単に変換できます。
- ネイルボード: ネイルボード環境では、3D ワイヤ ハーネスを 2D 図面に平展開することによって、選択した 3D ワークスペース / ワークデスクから 2D ネイルボードが作成され、その結果としてワイヤ ハーネスの最終レイアウトが作成されます。作成されたレイアウトは製造用のモデルとして使用できます。
- ケーブル図面: ケーブル図面環境では、ケーブル ユニットを 2D 図面に平展開することによって、選択した 3D ワークスペース / ワークデスクから 2D ケーブル図面が作成され、その結果としてケーブル アセンブリの最終レイアウトが作成されます。作成されたレイアウトは製造用のモデルとして使用できます。
- レポート: レポート環境は、選択したワークスペース / ワークデスクからワイヤ カット リスト、ケーブル レポート、部品表などの必要な製造レポートを生成するためのツールです。