この機能を使用できるのは、特定のモジュール パッケージだけです。情報

ワイヤ ハーネス コンポーネント

ネイルボード環境内のワイヤ ハーネスは次の要素から成ります。

ワイヤ ハーネス

"ワイヤ ハーネス" はネイルボードのツリー ビュー内のノードであり、作成元のワイヤ ハーネスのすべてのコンポーネントから成ります。さらに、[ワイヤ ハーネス] ノードはそのワイヤ ハーネス コンポーネントに関連するすべてのオブジェクトよりも上位階層にあります。そのようなオブジェクトとしては、接続可能オブジェクト シンボル、接続可能オブジェクト テーブルと特殊コンポーネント テーブル、スパイダー ダイアグラム、内形寸法と外形寸法、および ([ワイヤ ハーネスに追加] コマンドを使用して) ネイルボード内のワイヤ ハーネスに手動で追加したオブジェクトがあります。さらに、ワイヤ ハーネス ノードは、ツリー ビューに表示されないワイヤ ハーネス コンポーネント (制御点やネイル) よりも上位階層にあります。

[ワイヤ ハーネス] ノードの主な目的は、すべてのワイヤ ハーネスをその関連オブジェクトやコンポーネントと共に修正することにあります。これはネイルボードの作業ウィンドウ内でワイヤ ハーネス全体を移動したり、ワイヤ ハーネス全体を非表示にしたり、特定のワイヤ ハーネスだけを表示したり、選択したワイヤ ハーネスにズームしたりする場合などに役立ちます。

ユニットとしてのワイヤ ハーネスはいくつかの固有のプロパティを持ちます。これらは、ツリー ビューでワイヤ ハーネスを選択したときに、プロパティ パネルの [一般] セクションに表示されます。次のプロパティを使用できます。

プロパティ

説明

名前

ワイヤ ハーネスの名前。このプロパティをここで変更することはできません。

レイヤー

ワイヤ ハーネス全体のレイヤー。この設定はさまざまなオブジェクトで使用できますが、ワイヤ ハーネスの場合、そのすべてのコンポーネントと関連データにレイヤーを指定できます。

スケール比

ワイヤ ハーネス全体のスケールを (2 つの整数値の比として) 指定できます。

注記:

ワイヤ、ケーブル、バンドルなどの個々のワイヤ ハーネス コンポーネントのスケールを別々に設定することはできません。

バンドル

バンドルはネイルボードのツリー ビュー内のノードであり、作成元の "ワークスペース バンドル" を表します。バンドルには、そこにルーティングされているワイヤとケーブルがサブノードとして含まれています。

バンドルはネイルボード環境でハッチング表示できます。ハッチング (とその設定) はプロパティ パネルの [表示] セクションで指定できます。

ケーブル

ケーブルはネイルボードのツリー ビュー内のノードであり、そのワークスペースで使用されているケーブルまたは空のケーブルを表します。ケーブルにはワイヤがサブノードとして含まれています。

ケーブルはネイルボード環境でハッチング表示できます。ハッチング (とその設定) はプロパティ パネルの [表示] セクションで指定できます。

ワイヤ

ワイヤはツリー ビュー内の末端のノードです。ワークスペース環境では、これは手動で配置されたワイヤ (またはインポートされたワイヤ) か、ケーブルの一部である、いわゆる "仮想ワイヤ" を表します。1 つのワイヤがツリー ビュー内に何度も表示されることがあります。(手動で配置されたワイヤとインポートされたワイヤのみが表示される) [ワイヤ] ノードとしてだけでなく、バンドルやケーブルのサブノードとしても表示されることがあります。

部品

[部品] ノードには次のサブノードがあります。

アイコン

サブノード

コネクタ

接続可能オブジェクト

端子

特殊コンポーネント

ガイド部品

グロメット

クリップ

これらのサブノードには、さらなるサブノードとしてその他のオブジェクトが含まれることがあり、接続可能オブジェクトの場合には接続可能オブジェクト シンボル接続可能オブジェクト テーブルが含まれ、特殊コンポーネントの場合には特殊コンポーネント テーブル特殊コンポーネント ダイアグラムが含まれます。

シンボル

このノードには、[ワイヤ ハーネスに追加] コマンドを使用してワイヤ ハーネスに関連付けられている、すべてのシンボル (部品シンボルインポートされたシンボル) が含まれています。

2D 要素

このノードには、すべての内形寸法外形寸法、および [ワイヤ ハーネスに追加] コマンドを使用してワイヤ ハーネスに関連付けられているフリー 2D オブジェクトが含まれています。

制御点

制御点は特殊なオブジェクトであり、ツリー ビューには表示されません。これらはネイルボード作成プロセスによって (ワークスペース固有の制御点のイメージとして) 自動的に作成されるか、[制御点] コマンドを使用して手動で追加できます。

注記:

ネイルボード環境ではワイヤの制御点やラベルは表示されません!ユーザー定義の制御点を追加することもできません。

個々の制御点シンボルの外観をプロパティ パネルで設定できます。[色][線種][線の太さ] プロパティを [表示] セクションで編集でき、[サイズ] プロパティを [上級] セクションで編集できます。

制御点においてバンドル / ケーブルの形状が曲げられている場合、曲げ半径を指定することでその外観を制御できます。値 "0" ではとがった曲げとして表示され、ゼロ以外の値では丸い曲げとして表示されます。[元の曲げ半径] プロパティは読み取り専用であり、これはケーブル / バンドルのコンテンツの最小曲げ半径によって内部で計算されます。つまり、[曲げ半径] プロパティはゼロ (とがった曲げ) に設定するか、[元の曲げ半径] プロパティの値以上に設定する必要があります。[ビュー] > [曲げ半径] コマンドを使用して、このプロパティの状態をチェックできます。

破断点

破断点は、[編集] > [ギャップを配置] コマンドを使用してバンドルまたはケーブルが破断表示にされている点です。そのような点は 2 本の破断線と値によって表されます。この値のタイプを破断点のプロパティの [上級] セクションで設定できます。[短縮] プロパティはネイルボードでのセグメントの結果長さを表し、[ギャップ長さ] は省略されているセグメントの長さであり、[余剰長さ比率][短縮] 値の比率であり、[ギャップ シンボルのみ] では [ギャップ長さ] の値を非表示にすることができます。

ピン

ピンがある場所でワイヤが終了します。ピンはツリー ビューには表示されません。

ピン自体に指定する必要がある特別なプロパティはありません。対応するファン ポイントのプロパティ パネルで、ピンの横に表示する追加の注記を指定できます。