部品の自動接続、除去、置換はいくつかの規則に従って行われます。自動接続は [キャビティ サイズ]、[ワイヤ外形]、[ワイヤ断面積] などのプロパティに基づきます。通常、これらのプロパティは、接続対象の部品とその関連部品 (コネクタ、ワイヤ、端子など) で定義されています。
選択したオブジェクトを追加
ワイヤ端子、ピン上のワイヤ端子、キャビティ シール、およびキャビティ プラグが対応するコンポーネント (コネクタ、接続可能オブジェクト、端子、特殊コンポーネント) に追加されます。このオプションでは添付部品は置き換えられません。
[ワイヤ端子] チェック ボックスがオンになっている場合、ワイヤ端子がワイヤの両端に追加されます。EPLAN Harness proD Library で定義されている適切なワイヤ端子が対応するコンポーネントに配置されます。
EPLAN Harness proD Library の [ワイヤ端子] タブで [絶縁圧着が必要] チェック ボックスがオンになっている場合、ワイヤの断面積と外径に基づいてワイヤ端子が接続されます。EPLAN Harness proD Library でワイヤ端子の [絶縁圧着が必要] チェック ボックスがオフになっている場合、ワイヤの断面積のみに基づいてワイヤ端子が接続されます。その場合、ワイヤの絶縁が圧着されるため、ワイヤ端子を自動接続する際にワイヤの外径は考慮されません。
[ピン上のワイヤ端子] チェック ボックスがオンになっている場合、ワイヤが接続されていないピン上にワイヤ端子が追加されます。EPLAN Harness proD Library で定義されているワイヤ端子のリストの 1 つ目のワイヤ端子が対応するコンポーネントに配置されます。ワイヤ端子はワイヤが接続されていないピンにだけ配置されるため、ワイヤ端子をピンに配置する際に寸法は考慮されません。
[キャビティ シール] チェック ボックスがオンになっている場合、ワイヤが接続されているピン上にキャビティ シールが追加されます。EPLAN Harness proD Library で定義されている適切なキャビティ シールが対応するコンポーネントに配置されます。キャビティ シールは、ワイヤ外径と、コネクタ、接続可能オブジェクト、端子、特殊コンポーネントのキャビティ サイズに基づいて配置されます。
[キャビティ プラグ] チェック ボックスがオンになっている場合、ワイヤが接続されていないピン上にキャビティ プラグが追加されます。EPLAN Harness proD Library で定義されている適切なキャビティ プラグが対応するコンポーネントに配置されます。キャビティ プラグはキャビティ サイズに基づいて配置されます。
選択したオブジェクトを除去
[選択したオブジェクトを除去] チェック ボックスが [ワイヤ端子]、[ピン上のワイヤ端子]、[キャビティ シール]、[キャビティ プラグ] チェック ボックスとともにオンになっている場合、添付部品が除去されます。[部品の自動接続] ウィザードのその他の設定はオブジェクトの除去には関係ありません。
余分なオブジェクトを削除
ワイヤ端子、ピン上のワイヤ端子、キャビティ シール、キャビティ プラグが複数回配置されている場合、これらは余分であると見なされます。また、ワイヤがピンに接続され、同じピンにワイヤ端子が配置されている場合、そのワイヤ端子は余分であると見なされます。このオプションではそのような余分な添付部品が除去され、配置されている添付部品がそれぞれ 1 つだけ残ります。[部品の自動接続] ウィザードのその他の設定は余分な添付部品の除去には関係ありません。
必要な場合、<オブジェクト> を配置
EPLAN Harness proD Library で対応するコンポーネントに必要であると指定されている場合にのみ、ワイヤ端子、ピン上のワイヤ端子、キャビティ シール、およびキャビティ プラグが配置されます。
配置中にすべての <オブジェクト> を置換
ワイヤ端子、ピン上のワイヤ端子、キャビティ シール、キャビティ プラグを手動で配置できます。この場合、別の接続部品 (EPLAN Harness proD Library で対応するコンポーネントに定義されていない部品) も配置できます。[配置中にすべての <オブジェクト> を置換] では、EPLAN Harness proD Library で対応するコンポーネントに定義されている適切な部品に添付部品が置き換えられます。このオプションは [選択したオブジェクトを追加] の設定と組み合わせた場合にのみ機能します。添付部品を置換する際には、[必要な場合、<オブジェクト> を配置] オプションと EPLAN Harness proD Library 内の対応するコンポーネントの [<オブジェクト> が必要] の設定が考慮されます。
1 つのワイヤ端子を複数のワイヤに必ず使用
このオプションは [複数のワイヤ端子が必要 (既定)] ピン設定をオーバーライドします。これをオンにした場合、ピンに接続しているワイヤ終端それぞれに同じワイヤ端子が追加されます。したがって、部品表レポートではワイヤ端子の数量は "1" になります。
これをオフにした場合、このピンに接続しているワイヤ終端ごとにワイヤ端子が 1 つ追加され、部品表内の数量はこれらを合計した数になります。
1 つのピンに 2 本のワイヤが接続されているとします。2 本のワイヤが使用されている場合、[部品の自動接続] ウィザードでは、ワイヤが並んで配置されているものとして、これらのワイヤの断面積の合計と外径の合計が使用されます。1 本目のワイヤの断面積が 1 mm2 である場合、この断面積に基づいて計算される外径は 1.13 mm になります。2 本目のワイヤの断面積が 0.5 mm2 である場合、この断面積に基づいて計算される外径は 0.8 mm になります。両方のワイヤの外径の合計はそれぞれの外径の和、つまり 1.13 + 0.8 = 1.93 mm になります。この外径の合計値は、これらのワイヤに絶縁がない場合の値であるため、これはいわゆる最小外径に相当します。合計断面積はこの外径の合計に基づいて計算されます。つまり、両方のワイヤの合計断面積は 2.926 mm2 です。したがって、ワイヤ端子の断面積の範囲には値 2.926 mm2 が含まれている必要があり、外径の範囲には値 1.93 mm が含まれている必要があります。
ワイヤに絶縁 / 外径が指定されていて、たとえば 1 本目のワイヤの外径が 1.5 mm で 2 本目のワイヤの外径が 1 mm である場合、外径の合計は 1.5 +1 = 2.5 mm になります。したがって、外径の範囲には値 2.5 mm が含まれている必要があります。