[タスク] リストでは、ワークスペース内のエラーの有無と実行するタスクがチェックされます。これは右側のパネル (既定) にタブ形式で表示されます。
([タスク処理を実行]) ボタンをクリックすると、ワークスペースにエラーがないかチェックされます。これらが [タスク] リストに表示されます。ユーザー定義タスクをリストに追加することもできます。
フィルターを使用することで、表示およびチェックされるタスクのリストを絞り込むことができます。定義済みのフィルターをドロップダウン リストから選択したり、 ([タスク マネージャー]) ボタンをクリックすると開く [タスク マネージャー] ダイアログで新しいフィルターを定義したりすることができます。このダイアログでは、フィルター構成のセットを追加または修正したり、既存のフィルター (*.texp ファイル) を除去、エクスポート、インポートしたりすることができます。個々のタスク タイプのチェック ボックスをオンまたはオフにするだけで、構成を作成することもできます。
ほとんどのタスクは、 ([タスクの解決]) ボタンをクリックするか [タスクの解決] ポップアップ メニュー アイテムを選択することによって自動的に解決できます。このボタン / ポップアップ メニュー アイテムが表示されないタスクは手動で解決する必要があります。
次の表に、実行可能なタスクとそのアイコンを示します。
アイコン |
タスク |
説明 |
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曲げ半径チェック |
ワイヤ、ケーブル、空のケーブル、バンドル (ワイヤまたはケーブルがバンドルにルーティングされている場合) に定義されている最小曲げ半径を超えていないかどうかをチェックします。 |
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冗長添付部品 |
キャビティ プラグ (キャビティ サイズと比較)、キャビティ シール (接続可能オブジェクトのキャビティ サイズおよびワイヤの外径と比較)、ワイヤ端子 (ワイヤの断面積および外径と比較) のサイズが正しいかどうかをチェックします。 |
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欠落しているオブジェクト |
[接続可能オブジェクト名のインポート]、[接続可能オブジェクトのインポート]、[ワイヤのインポート] ウィザードを介してインポートされたテキストに含まれているオブジェクトが存在するかどうかをチェックします。 |
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欠落している添付部品 |
接続可能オブジェクトと特殊コンポーネントに添付部品が割り当てられているかどうかをチェックします。添付部品とは、キャビティ プラグ、キャビティ シール、ワイヤ端子、マルチシールのことです。これらが [タスク] リストで評価されるためには、(Library または Studio) で "必須" として指定されている必要があります。 |
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直径チェック |
定義されているオブジェクトの直径が設定されている値を超えていないかどうかをチェックします。これは空のケーブル、ガイド部品、クリップ、グロメット、包被、編組スリーブ、フレキシブル チューブ、収縮チューブに対して使用します。 |
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ワイヤ未接続 |
接続されているワイヤ / ケーブルにすべての仮想ピンが割り当てられているかどうかをチェックします。ワイヤがグループ化ピン / 特殊コンポーネントに接続されていても、プロパティ パネルの [接続] ボタンを使用して特定のピンに接続が定義されていない場合、該当する警告が表示されます。 |
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名前が不明瞭です |
名前が一意であるかどうかをチェックします (ツリー ビューの同じノードに同じ名前の接続可能オブジェクトまたはワイヤが 2 つあるなど)。ピン、制御点、各種サブ部品などのオブジェクトはチェックされません。 |
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ワイヤ ハーネス ID チェック |
ワークスペース内のオブジェクトへのワイヤ ハーネス ID の割り当てをチェックします。オブジェクトにワイヤ ハーネス ID が割り当てられていない場合、[タスク] リストでこの状況が報告されます。 |
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表面保護チェック |
表面保護の整合性をチェックします。つまり、このタスクは表面保護が不連続になっていないかどうかをチェックします。問題がある場合、該当する警告が表示されます。 |
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ストリップ長チェック |
ストリップ長が実際は短すぎないかどうかをチェックします。それぞれの端に指定されているストリップ長がピンとバンドル / ケーブル / ワイヤの端点の間に収まるという条件が満たされている必要があります。さらに、ワイヤのストリップ長がワイヤ端子に指定されている必要なストリップ長に対応しているかどうかのチェックも行われます。不適切なストリップ長が検出された場合、状況に応じた正しい値 (ピン、ワイヤ端子などのストリップ長の推奨設定) にストリップ長を変更することによって、この問題を自動的に解決できます。このタスクは、親表面保護 (ケーブル絶縁など) をその子 (ケーブル シールドなど) と比較してそのストリップ長が正しいかどうかもチェックします。親のストリップ長をその子で必要なストリップ長に設定することによって、この問題も自動的に解決できます。 ワイヤ (スタンドアロン ワイヤ、ケーブル ワイヤ、リボン ケーブル ワイヤ) に絶縁が定義されていない場合、ストリップ長のチェックは適用されません。 |
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固定長さチェック |
ケーブルと空のケーブルの長さがケーブル プロパティで指定されている [固定長さ] プロパティの値を超えていないかどうかをチェックします。 ワークスペース / ワークデスクで固定長さが適用されているパスの必要な長さが、定義されている公差の範囲内であるかどうかもチェックします。 |
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ユーザー定義タスク |
ユーザー定義タスクは、ユーザーが注記や注意文を追加するために直接定義します。ユーザー定義タスクを [タスク] リストに追加するには、 ([ユーザー定義タスクの追加]) ボタンをクリックします。ユーザー定義タスクはワークスペースまたはワークデスクに関連するタスクであり、各ワークスペース / ワークデスク データとともに保存されます。そのようなタスクが解決した場合、テキストは灰色表示され、取り消し線が付きます。 |
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電気クラス チェック |
バンドルとそこにルーティングされているオブジェクト (ワイヤ、ケーブル、空のケーブル) の間の電気的整合性をチェックします。この設定はバンドル、ワイヤ、ケーブル、空のケーブルの [電気クラス] フィールド (プロパティ パネルの [上級] セクション) で行います。このフィールドは既定では空になっていますが、あるオブジェクトに値を割り当てて、そこにルーティングされているオブジェクトには値を割り当てなかった場合、[タスク] リストでそのオブジェクトに不整合の警告が表示されます。 |
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分離コード チェック |
バンドルにルーティングされているオブジェクト間の [分離コード] プロパティの整合性をチェックします。分離コードに基づいてさらにいくつかのグループに分割されます。バンドル自体はチェックされません。分離コードはワイヤ、ケーブル、空のケーブルのプロパティ パネルで指定します。[分離コード] フィールドは既定では空になっており、[タスク] リストではこのフィールドに入力されているオブジェクトのみがチェックされます。問題がある場合には、警告が表示されます。 |
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空のバンドル |
バンドルのコンテンツをチェックします。バンドルにワイヤとケーブルのどちらもルーティングされておらず、バンドルに表面保護がない場合、該当する警告が表示されます。 |
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ワイヤ ハーネスの競合 |
ワイヤ、ケーブル、バンドルと部品、接続可能オブジェクト グラフィックスなどのメカニカル コンポーネントとの間に干渉がないかチェックします。このタスクをダブルクリックすると、作業ウィンドウの該当する領域にズームします。干渉するオブジェクトのいずれかが非表示になっている場合、このタスクは表示されません。 |
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添付部品のサイズ |
ワイヤと添付部品のサイズが合うかどうかをチェックします (ワイヤ端子がワイヤの末端に合うかどうか、キャビティ プラグがキャビティに合うかどうかなど)。 |
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古い部品 |
配置されているオブジェクトがライブラリで [廃止] 状態になっていないかどうかをチェックします。 |
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ライブラリのバージョンが最新であるかチェック |
配置されているオブジェクトのバージョンをチェックします。ライブラリ内にさらに新しいバージョンが存在する場合にこのタスクが表示されます。 |
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同じ部品の異なるバージョン |
ワークスペース内にバージョンが異なる同じライブラリ部品が配置されていないかどうかをチェックします。 |
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インポートされたジオメトリのバージョンをチェック |
インポートしたジオメトリのインポート元のディレクトリに、そのジオメトリの新しいバージョンがあるかどうかをチェックします。 |
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アクティブでないワイヤ |
ケーブルと空のケーブルに非アクティブ ワイヤがないかチェックします。そのようなタスクを解決する際には、ワイヤを接続するピンを選択するよう求められます。 |
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高速プロトタイプ部品が使用されます |
高速プロトタイプ部品が配置されている場合に、このタスクが [タスク] リストに表示されます。このタスクを解決するためにクリックすると、[部品ナビゲーター] ダイアログが開き、高速プロトタイプ部品から置き換えるライブラリ コンポーネントを選択できます。高速プロトタイプ接続可能オブジェクト、高速プロトタイプ リボン接続可能オブジェクト、高速プロトタイプ スプライス、高速プロトタイプ ワイヤをライブラリ部品に置き換えることができます。ただし、高速プロトタイプ ケーブルと高速プロトタイプ リボン ケーブルを置き換えることはできません。 |
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ルーティングされていないワイヤが検出されました |
ルーティングされていないワイヤがないかチェックします。バンドルにルーティングされていないワイヤや、ガイド部品を通っていないワイヤは、ルーティングされていないものと見なされます。このタスクは手動でのみ解決できます。 |
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ワイヤがキャビティに収まりません |
接続先の接続可能オブジェクトまたは特殊コンポーネントに定義されているキャビティ サイズにワイヤが収まるかどうかをチェックします。このタスクは手動でのみ解決できます。次のような状況ではこれは評価されません。
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ケーブル ユニットのコンテンツが無効です |
ケーブル ユニットの有効性をチェックします。ケーブル ユニットが有効ではない場合、ケーブル図面を更新したり作成したりすることはできません。ケーブル図面ウィザードでは無効なケーブル ユニットは候補として表示されません。ケーブル ユニットの有効性はワークスペース / ワークデスク ドキュメントを保存するたびにチェックされ、 ([タスク処理を実行]) ボタンをクリックすることによってこのチェックを実行することもできます。 無効なケーブル ユニットに関するメッセージはいくつかあります。
バンドル / 表面保護が別のバンドル / 表面保護にルーティングされている場合、最上位のバンドル / 表面保護をケーブル ユニットに割り当てる必要はありません。
このタスクをダブルクリックすると、これらのオブジェクトがハイライトされ、ワークスペース / ワークデスクの作業ウィンドウで拡大表示されます。 |
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端子台チェック |
端子台の一部である端子の端子デバイス位置をチェックし、以下のメッセージを表示します。
端子台の一部である端子の端子番号もチェックし、以下のメッセージを表示します。
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