GRAFCET ダイアグラムは既存のページまたは新規ページ上に作成できます。このセクションでは、新規ページ上に GRAFCET ダイアグラムを作成する方法について説明します。既存のページに GRAFCET ダイアグラムを作成する方法もこれとほぼ同じです。
必須条件:
- プロジェクトを開いていること。
- シンボル ライブラリの OS_SYM_ESS.slk をプロジェクトに追加していること (この設定は、[オプション] > [設定] > [プロジェクト] > [<プロジェクト名>] > [管理] > [シンボル ライブラリ] メニュー アイテムを使用して行います)。
- プロジェクト設定で、オペレーショナル シーケンス シートへのプロパティ テキストの配置に使用する特殊シンボルを指定していること (GRAFCE ダイアグラム用の OS3 など)。
- プロジェクトに機能またはデバイスを挿入し、そこでプロパティ [機能テキスト]、[状態 [1]] ~ [状態 [10]] などに必要な値を設定していること。
注記:
- GRAFCET ダイアグラムを作成する場合、[シンボル グラフィックスを使って機能を配置する] プロジェクト設定がオフになっている必要があります。
- [状態 [10]] プロパティは、既定で、GRAFCET ダイアグラムの変数入力用に予約済みです。特殊シンボル OS3 を使用した場合、[状態 [10]] プロパティの値は可変テキストとして配置されます。
GRAFCET ダイアグラム用プロジェクト ページの作成
- [ページ] > [新規] メニュー アイテムを使用してプロジェクト ページを新規作成します。
- [新規ページ] ダイアログの [ページ タイプ] フィールドで [概要 (対話型)] のエントリを選択し、[ページ説明] フィールドにプロジェクト ページの説明テキストを入力します。
- テーブルの [グリッド] フィールドに、値として「3 mm」と入力します。
- [OK] をクリックします。
新しいプロジェクト ページが生成されます。グリッド設定と使用するフォームが一致する場合、フォームで定義されているテーブル行の中央にグリッド ポイントが配置されます。これを使用してデバイスとプロセス シーケンスを正確に配置できます。
変数テーブルの作成
変数テーブルのヘッダーはマクロによって作成されます。デバイス ナビゲーターからプロパティ テキストを配置することで、テーブル行を 1 つ挿入できます。
- ページ ナビゲーターでプロジェクト ページをダブルクリックするなどして、オペレーショナル シーケンス シート用プロジェクト ページを開きます。
- [挿入] > [ウィンドウ マクロ / シンボル マクロ] メニュー アイテムを選択します。
- [マクロの選択] ダイアログの [ファイル タイプ] ドロップダウン リストで、[ウィンドウ マクロ (*.ema)] のエントリを選択します。
このリストには、既存のウィンドウ マクロだけが表示されます。 - マクロ ディレクトリ OS_ESS に移動し、そこでマクロ Table_GRAFCET.ema を選択します。
- [開く] をクリックし、ダイアグラム内の必要な位置にテーブル ヘッダー付きのマクロを配置します。
- メニュー アイテムの [プロジェクト データ] > [デバイス] > [ナビゲーター] を選択します。
- デバイス ナビゲーターで機能をマークし、[配置 (機能)] > [シンボル] ポップアップ メニュー アイテムを選択します。
プロジェクト設定で定義されている特殊シンボルがカーソルに追従します。特殊シンボル OS3 を使用した場合、機能のプロパティ テキスト ([状態 [10]] プロパティの値) を含むテーブル行が表示されます。 - ダイアグラム内の目的の位置に、グラフィックス (テーブル行) を配置します。
- 変数テーブルに配置するその他のデバイスについて上記の手順を繰り返します。
プロセス シーケンスの描画
プロセス シーケンスを描画するにはグラフィカル要素 (ポリラインなど) を使用します。EPLAN にはオペレーショナル シーケンス シートのいくつかの特殊要素を速やかに挿入するためのサポートが備わっています。矢印、信号ポイント、AND / OR 条件、GRAFCET ステップ、GRAFCET アクション、GRAFCET 遷移を各オペレーショナル シーケンス シート内に描画でき、これには [挿入] > [オペレーショナル シーケンス シート] メニュー パスの対応するメニュー アイテムまたは [オペレーショナル シーケンス シート] ツール バーを使用します。
- ポリラインを描画する場合は、[挿入] > [グラフィックス] > [ポリライン] メニュー アイテムを選択します ([グラフィックス] メニューのその他のサブメニュー アイテムを使用して長方形や円などを描画できます)。
- ポリラインの各点を続けて指定し、各点をマウスの左ボタンでクリックして配置します。
- Space キーまたは [ポリラインを完了] ポップアップ メニュー アイテムを使用して操作を終了します。
- ステップを挿入するには、[挿入] > [オペレーショナル シーケンス シート] > [GRAFCET] > [ステップ] メニュー アイテムを選択します (サブメニュー アイテムの [ステップと遷移]、[アクション]、[アクションと接続]、および [遷移] を使用して、その他の GRAFCET 要素を挿入できます)。
ステップがカーソルに追従します。 - Tab キーを何回か押して、ステップの希望のバリアント (開始ステップなど) を選択します。
- オペレーショナル シーケンス シートにステップを配置します。
シンボルが再びカーソルに追従し、別のステップを配置できます。 - [編集] > [アクションのキャンセル] または Esc キーを使用して操作を終了します。
- オペレーショナル シーケンス シートに配置するその他の GRAFCET 要素について上記の手順を繰り返します。
ヒント:
- オペレーショナル シーケンス シート用の特殊要素 (スラッシュ、各種信号要素など) をマクロ ディレクトリ OS_ESS からウィンドウ マクロとして挿入できます。さらに、マクロ Arrows.ema を使用して、GRAFCET ダイアグラムに既成の矢印を挿入することもできます。
- 挿入された GRAFCET 要素にアスタリスク (*) が表示されている場合、ステップ名、遷移名、遷移条件、アクション識別子などのテキストをここに入力できます。GRAFCET 要素の各種オブジェクトが 1 つのグループにまとめられます。グループ化を元に戻さずに単一のテキストを直接入力するには、Shift キーを押しながら各アスタリスクをクリックすることで[プロパティ - テキスト] ダイアログを開きます。
- 特殊シンボル OS3 の C バリアントを使用することで、選択したデバイスの表示 DT のみを配置できます。D バリアントでは、ハイライトされているデバイスの変数のみを配置できます。このようにして、GRAFCET ダイアグラムの連続制御にデバイス タグや変数をテキストとしても挿入できます。
関連項目