EPLAN では次の 3 つのタイプのオペレーショナル シーケンス シートが区別されます。
- テキストベースの機能ダイアグラム: このタイプのダイアグラムは単純なパス-時間またはパス-ステップ ダイアグラムを表し、EPLAN で計画したデバイスのプロパティ テキストを配置できます。
- シンボルベースの機能ダイアグラム: このタイプのダイアグラムは機能ダイアグラムであり、プロパティ テキストに加えてデバイス シンボルまたは部品マクロを配置できます。
- GRAFCET ダイアグラム: このタイプのダイアグラムは、DIN EN 60848 規格に従って連続制御を表します。このタイプのダイアグラムにも EPLAN デバイスのプロパティ テキストを配置できます。
機能ダイアグラムでは、ダイアグラムの右側セクション (表示部分) に実際のプロセスを描画する必要があります。EPLAN によって管理されるデバイス (モーター、ポンプ、弁など) はダイアグラムの左側セクションに "駆動要素 / アクチュエーター" として配置されます。このエリアを "説明部分" と呼びます。
プロパティ テキスト配置用特殊シンボル
プロパティ テキストは特殊シンボルを使用して配置します。オペレーショナル シーケンス シート用のこのような特殊シンボルにはシンボル グラフィックスは含まれず、プロパティとその配置方法だけが定義されています。特殊シンボルは "機能" 表示タイプです。
OS_SYM_ESS.slk シンボル ライブラリにこのうちのいくつかのシンボルが用意されています。用意されている特殊シンボルは次のタイプのオペレーショナル シーケンス シートに適しています。
- OS1: テキストベースの機能ダイアグラム
- OS2: シンボルベースの機能ダイアグラム
- OS3: GRAFCET ダイアグラム
注記:
上記の特殊シンボルと EPLAN から提供されているフォームを一緒に使用した場合にのみ適切な配置になります。独自のフォームを選択した場合、必要に応じて、付属の特殊シンボルを調整するか、独自の適切なシンボルを作成します。
プロジェクト設定 ([オプション] > [設定] > [プロジェクト] > [<プロジェクト名>] > [デバイス] > [オペレーショナル シーケンス シート]) で、使用する特殊シンボルを指定します。シンボルベースの機能ダイアグラムを作成する場合、設定で [シンボル グラフィックスを使って機能を配置する] チェック ボックスをオンにしておく必要があります。
次の表に、各タイプのオペレーショナル シーケンス シートで必要な設定を示します。
オペレーショナル シーケンス シート |
特殊シンボル |
フォーム |
シンボル グラフィックスを使って機能を配置する |
配置 |
---|---|---|---|---|
テキストベースの機能ダイアグラム |
1 / OS1 |
F28_001.f28 |
オフ |
テキスト |
シンボルベースの機能ダイアグラム |
2 / OS2 |
F28_002.f28 |
オン |
テキスト + シンボル |
シンボルベースの機能ダイアグラム |
2 / OS2 |
F28_002.f28 |
(影響なし) |
テキスト + シンボル |
GRAFCET |
3 / OS3 |
- |
オフ |
テキスト |
"機能" 表示タイプ
機能には "機能" 表示タイプを使用できます。この表示タイプの機能はグラフィックスとしてのみ表示され、論理機能として扱われません。つまり、自動接続も行われません。"機能" 表示タイプの機能は複数回配置できます。つまり、機能のシンボルまたはプロパティ テキストを機能ダイアグラム (の異なるページなど) に複数回配置できます。このため、この表示タイプの機能はチェック ラン 007004 "重複する接続ポイント名称: %1!s!" では無視されます。
機能ダイアグラムまたは GRAFCET ダイアグラムに機能や部品マクロを配置する際、選択した機能のコピーが作成されます。これは補助機能として管理され、"機能" 表示タイプが割り当てられます。
デバイス ナビゲーターで、該当する機能には特別なアイコン () が表示されます。
プロパティのグローバル編集時、レポートの作成時、異なる表示タイプ間でのデータ同期の際にも "機能" 表示タイプが考慮されます。表示タイプの順序によって、グローバル編集中にインポートされる共有プロパティのデータが決まります。
シンボル エディターでシンボルを作成している場合にも "機能" 表示タイプにアクセスできます。これにより、グラフィックスがない、プロパティ配置が修正された、機能ダイアグラム用の独自の特殊シンボルを作成できます。
関連項目