ブロック編集は、すべてのオブジェクトで同様に使用されます。最初に、編集するオブジェクトを選択する必要があります。次に、プロパティ ダイアログを呼び出します。続いて、オブジェクトの共有プロパティを変更または適用できます。
ただし、プロジェクト、ページ、コンポーネント、プロジェクト データ、部品のブロック編集に関して、オブジェクトごとの相違もあります:
プロジェクト
プロジェクト プロパティは、プロジェクト管理でのみ一括編集できます。関連のあるプロジェクトは、プロジェクト管理のツリー ビューで選択する必要があります。選択したプロジェクトのプロパティは、ただちに適切なタブに表示され、処理モードを有効にしたあとに一緒に変更することができます。
ページ
ページ プロパティは、ページ ナビゲーターの特定のプロジェクトでのみブロック編集できます。この目的で、プロジェクトのページをツリー ビューまたはリスト ビューで選択する必要があります。[プロパティ] ポップアップ メニュー アイテムを選択すると、選択したページのプロパティが別のプロパティ ダイアログに表示され、これらのプロパティをただちに 1 ステップで変更することができます。
注記:
ページ ナビゲーターでは、別のプロジェクトにあるページのブロック編集はできません。
コンポーネント
回路図のコンポーネントには、さまざまなプロパティがあります。"一般" デバイスには、端子やケーブルなどとは異なるプロパティがあります。また、端子とケーブルを比較する場合も、これらの異なるオブジェクトには独自の一般的なプロパティがあります。このため、コンポーネントはそのプロパティによって区別可能なオブジェクトです。同じタイプのオブジェクトは、常に同じプロパティを持ちます。
コンポーネントのブロック編集は、現在開いている回路図ページのみで可能です。最初に、コンポーネントを選択する必要があります。選択に異なるタイプのオブジェクト (たとえば、"一般" デバイス、端子、ケーブルなど) が含まれている場合は、[編集] > [プロパティ] を選択したときに [オブジェクトの選択] ダイアログが開きます。このダイアログでは、プロパティを一緒に変更するオブジェクト タイプを選択します。オブジェクトを選択したあと、選択したオブジェクト タイプの [プロパティ <...>] ダイアログが開きます。このダイアログでは、値の異なるプロパティが <<...>> のフィールド エントリによってハイライトされます。これらのプロパティまたはその他の具体的なエントリを、選択したすべてのオブジェクトに割り当てる値で上書きします。ブロック編集が完了すると、選択した同じタイプのオブジェクトすべてで、編集済みのプロパティが同じ値になります。
コンポーネントの機能に固有でないプロパティ
EPLAN では、別のオブジェクト タイプ (つまり、種類が異なるコンポーネント) のプロパティを 1 ステップで変更することもできます。この形式のブロック編集は、同時編集とも呼ばれます。
ただし、この形式のブロック編集は、すべてのコンポーネントのタイプで共通なプロパティ (つまり、機能に依存しないプロパティ) のみで可能です。たとえば、機能テキストや彫刻データ、または一般デバイス、端子、およびケーブルの技術特性は、一緒に編集可能です。
コンポーネントを同時編集するには、通常のブロック編集と同じように、最初にコンポーネントが含まれる回路図のエリアを選択する必要があります。選択のあと、[編集] > [機能に固有でないプロパティ] を使用するとダイアログが開き、選択したコンポーネントの機能に依存しないプロパティをただちに編集および統一することができます。
ページ上のその他のオブジェクト
ページ上でブロック編集可能なその他のオブジェクトには、テキストとグラフィカル要素があります。これらのオブジェクトのブロック編集は、基本的にコンポーネントの場合と同じ方法で行います。目的のオブジェクトを選択し、共通ダイアログでプロパティを編集します。タイプが異なるオブジェクトを選択した場合は、ブロック編集を開始する前にオブジェクト タイプを選択する必要があります。
注記:
グループ化されたグラフィカル要素のブロック編集も可能です。
プロジェクト データ
プロジェクト データは、別のウィンドウ (ナビゲーター) に表示できます。このウィンドウには、プロジェクト内の機能とそのプロパティが、ツリー ビューとリスト ビューで表示されます。
これらのウィンドウには、ページ ナビゲーター、デバイス ナビゲーター、およびその他の機能に固有のナビゲーター (たとえば、[端子台 - <プロジェクト名>] や [ケーブル - <プロジェクト名>] など) があります。これらのウィンドウでは、機能に固有のプロパティをブロック編集できます。対応する機能を、この目的に対応するウィンドウのツリー ビューまたはリスト ビューで選択する必要があります。
選択に異なるタイプのオブジェクト (たとえば、一般デバイス、端子、ケーブルなど) が含まれている場合は、[オブジェクトの選択] ダイアログが開きます。このダイアログで、プロパティを変更する目的のオブジェクト タイプを選択できます。続いて、選択したオブジェクト タイプのプロパティ ダイアログが開きます。
注記:
部品データ
部品管理でも、複数のオブジェクト (部品、アクセサリ リストなど) を同時に編集している場合には、異なる値を持つ行が <<...>> という文字列によって識別されます。行数が異なる場合、選択されているすべてのオブジェクトに共通する行だけを編集できます。選択されているオブジェクトに新しい行が追加された場合、これは最後の共通部品の後ろに生成されます。
例:
部品管理の [アクセサリ] タブで、3 つの部品それぞれに次のアクセサリがあり、ユーザー インターフェイス要素 [必要] および [部品番号 / 名前] に相当する 2 つの列があるとします:
部品 1:
部品 2:
部品 3:
この 3 つのブロック編集では、表示は次のようになります。
図からもわかるとおり、3 つのオブジェクトすべてに共通する最初の 2 つの行だけを編集できます。 ([新規]) ボタンを使用して 3 つのオブジェクトすべてに新規部品を割り当てた場合、その部品は 3 番目の位置に追加され、現在選択されている行の内容が既定の設定として取り込まれます。
編集対象のすべてのオブジェクトに存在しない場合でも、すべての行のブロック削除が可能です。
関連項目