定義済み作業セクションの区画はフィルター スキームによって設定します。構造識別子のすべてのプロパティをフィルター条件として使用できます。プロジェクトに存在する構造識別子を自由に組み合わせてフィルター条件として使用できます。さらに、[分野 (定義済み作業セクション)] プロパティを使用して、特定の分野によってページ、レイアウト スペース、機能、接続をフィルターできます。
複数のフィルター条件を論理演算子によって結合できます。この方法によって、特定の構造識別子と特定の分野などによって同時にフィルターできます。
フィルター条件の値としてプレースホルダー ("*" や "?" など) を使用できます。たとえば、これによって下位サブ構造がある構造識別子を 1 つのフィルター条件式に含めることができます。
定義済み作業セクションの選択が有効になっているプロジェクトを開く
あるプロジェクトで定義済み作業セクションの選択が有効になっている場合、そのプロジェクトを開くと [作業セクションの定義] ダイアログがただちに表示されます。
複数のユーザーが利用するネットワークを介してプロジェクトにアクセスした場合、[すべての編集者] 列に、別のユーザーがこのプロジェクトに作業セクションをすでに定義しているかどうかが示されます。ただし、別のユーザーがそのプロジェクトをすでに開いているかどうかは示されません。
プログラムを再起動し、自動的に開いたプロジェクトのいずれかが定義済み作業セクションに分割されている場合、該当するメッセージが表示されます。
プロジェクト全体での編集
EPLAN プラットフォームには、現在の選択だけなく、プロジェクト全体でも実行する編集操作 (デバイスの番号付けなど) が含まれています。これが可能なダイアログには [プロジェクト全体に適用する] チェック ボックスがあります。
定義済み作業セクションを使用してプロジェクトで作業する場合、有効な設定にかかわらず、そのような編集操作はプロジェクト全体ではなく定義済み作業セクションだけに適用されます。
プロジェクト全体に対して編集を実行したい場合、定義済み作業セクションを一時的にプロジェクト全体に拡大する必要があります (メニュー アイテムの [プロジェクト] > [定義済み作業セクション] > [プロジェクト全体] などを使用)。これにより、プロジェクト全体が再びプロジェクト データ ナビゲーターに表示されます。操作が完了したら、プロジェクト全体での一時的な編集を終了し、このメニュー アイテムを再び選択します。
ヒント:
[移動 (グラフィックス)] ポップアップ メニュー アイテムを使用して、定義済み作業セクションに属していないオブジェクト (ページ / レイアウト スペース) に移動できます。この方法によって、たとえば、回路図ページが定義済み作業セクションに含まれていない場合でも、レポート ページから関連する回路図ページに移動してそこで修正を行うことができます。
接続の更新
手動または自動的に実行された接続の更新は現在の定義済み作業セクションにのみ適用されます。このとき、接続のターゲットが定義済み作業セクションに属するとただちに、その接続はその定義済み作業セクションに属します。
接続が最新でない場合には間違ったレポートが生成される可能性があることに注意してください (接続ダイアグラムの場合など)。プロジェクト全体で接続を更新するには、定義済み作業セクションを一時的にプロジェクト全体に拡大しておく必要があります。
定義済み作業セクションのレポート
定義済み作業セクションに関するレポートを生成するには、[ユーティリティ] > [レポート] > [プロジェクト レポートの生成] メニュー アイテムを使用します。このメニュー アイテムでは、全体または一部が定義済み作業セクションに含まれるすべてのレポートを評価できます。
定義済み作業セクションに含まれないレポート ページを削除、作成、更新することはできません。これはモデル ビューにも当てはまります。
レポート ブロックは全体が更新されるかまったく更新されないかのいずれかです。レポート ブロックが更新されるには、開始ページが定義済み作業セクション内にある必要があります。
プロジェクト全体のレポートを生成するには、定義済み作業セクションを一時的にプロジェクト全体に拡大しておく必要があります。
定義済み作業セクションのレポートは別個のレポート プロジェクトに出力することをお勧めします。プロジェクト全体のレポートは別のレポート プロジェクトに出力することもそのプロジェクト自体に含めることもでき、たとえば夜間にレポートの生成と更新を行うことができます。
マルチユーザー モニターでの定義済み作業セクションの表示
マルチユーザー運用で作業している場合、開いているプロジェクトで別のユーザーが定義済み作業セクションを選択しているかどうかをマルチユーザー モニターで確認できます。
[マルチユーザー運用ですでに開いているプロジェクト] テーブルの [エリア] 列に、各プロジェクトで別のユーザーによって定義済み作業セクションとして定義されている構造識別子が表示されます。別のユーザーが一時的にプロジェクト全体で作業している場合、[エリア] 列に "制限なし" と表示されます。
関連項目